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2011/10/12

the A-Z of British Style by Harpers Bazaar UK

この秋


いわゆる赤文字系の雑誌の子たちは


「ブリティッシュ系」に興味深々だそうで


中づり広告にもそんなアオリが踊っているのを


 
チラホラ見かけます。





ところで、

ハリウッド映画に出てくる日本のイメージが

なんかずれてて、見ているこっちが恥ずかしくなる

なんて経験があるかと思います。





とすると

われわれ日本人が「ブリティッシュ系」とか

名付けて取り扱うファッションは

当のイギリス人にはどう映るのでしょう?





というか

「英国スタイルって何??」










そんな疑問に的確に応えてくれる特集が

英国版『バザー』10月号にありました!!





表紙はアレクサちゃん








餅は餅屋







イギリス人が考える

最新英国スタイルは何なのか


A to  Zで


ご案内。



































「B」


アニー・レノックスは極端しろ

メンズ・ライクなアイテムは

英国デザイナーは得意。




英国スタイルにもブロガーの影響あり。



そして


イザベラ・ブロー


マックイーン、ジェレミー、トレーシー…

彼女がいなかったら今はないデザイナーは多い。



ショーの翌日に新進気鋭のデザイナーの

服を身にまとい次の会場に向かった

ファッションアイコン。


「ブローが着ているデザイナーが次のスター」

と言わしめるほど、文字通り

身をていしてファッションを切り開いた人。



































『D』




ケンブリッジ公爵夫人キャサリン

こと

ケイト・ミドルトン。






『G』には過去






『E』には現在



時代場所に関係なく


刺激的なクリエイターは自然と集まり


さらなるケミストリーを生み出す。



ペット・ショップ・ボーイズの代表曲は


『West End Girls』だが


今は「East End」がホットなようだ。


























「K」には


ケイト・モス




「N」には


ナオミ・キャンベル





スーパーモデルの2ndジェネレーションの名前が。




「M」


Milliners

平たく言えば帽子屋。





スティーブン・ジョーンズ

フィリップ・トレーシー



この2大スターを生んだ英国の功績は偉大だ。



あとはチラホラ

つぎのデザイナーの動きがある。



















「P」と「T」には

英国スタイルに欠かせない

2大チェック柄が。





「S」


今キャリアのピークを迎えているであろう

スーパースタイリストが


ケイティ・グランド




雑誌「POP」を大成功に導き


その後「Vogue」傘下に入り出した


「LOVE」も大成功。




数々のファッションショーでもスタイリングを手掛けるが


やはりプラダでの仕事が白眉だろう。

 



ちなみに名前が似ている

ケイティ・イングランドは

プライマル・スクリームのボビー・ギレスピー夫人

にして彼女もスタイリスト。





























「W」


Wallisはまともや王室ネタ。


元イギリス国王エドワード8世と

アメリカ人女性のウォリス・シンプソンの

関係を描いた映画「W・E」の監督は

2作目となるマドンナ










「V」には


2つのヴィクトリア。



V&Aが企画するファッション関係の展覧会はセンスが良い。


しかも出版も行っており展覧会の空気をものの見事に


パッケージングした良書を作り出す。


洋書購入の際「V&A」の名前で

決めても間違いはない。

 





AtoZ企画のキモは「Z」にある。



今回は「ZZZ」


しっかり遊んで


しっかり寝ましょう。










とりあえずタレントの多さに脱帽。





保守と革新が相克しながら


回転のエネルギーとなっており



かつ



保守派の中から理解者が


力ある革新者に惜しみなく援助与え


次の才能を作り出す。

 


ロイヤルウェディングでケイトが着たのは

アレクサンダー・マックイーンのドレス。


あのランウェイで客にむかって

お尻を出してた悪ガキのブランドが

選ばれるまでになったのである。





そのシステムがある限り


英国から新星は生まれ続けるだろう。





















May U live 2 see the Dawn



poppo

2011/05/31

The Real McQUEEN






ひきつづき

アレクサンダー・マックイーンのお話。








今回はUK版

『ハーパース・バザー』

できたての5月号より。




表紙はケイト・モス

ドレスはマックイーン。















写真はシンツボさんならぬ

スンツボ。






現在、NYのメトロポリタン美術館で

開催されているマックイーンの

回顧展に合わせてのファッションストーリー。
























ケイト自身の

マックイーン体験を

語っております。








 








 
















 




ちなみに

このアーティスティックなケープが

ニコラの手にかかると

こうなります。












Dazed & Confused 日本版より。





Stussyのキャップと合わせるとはさすが!

ストリート感が足された方が

逆にマックイーンらしい!?









 









左上


前回、ご紹介した

97年のセット。






















 


最後は

晩年のシグネチャー・アイコン

スカル柄のドレスで

フィニッシュ!!



















May U live 2 see the Dawn




poppo





2011/05/30

Eternal Punk : Alexander McQueen








   A l e x a n d e r      M c Q u e e n     


アレキサンダー・マックイーン



そろそろこの「哀しみの天使」について語ろう。


Xジェネレーション&ロストジェネレーションにとって

「起承転結」を見届けた、最初のデザイナーだ。













マックイーンの早すぎる死後

あらゆるメディアが追悼特集を組み

写真集もいくつか出たが、満足できるものはなかった。

(唯一ヴィジョネアだけが見物だったが、

植物の種が通関でひっかかり日本国内未入荷)




なぜかと言えば、

そのほとんどが2000年以降の

マックイーンしか見えていないからだ。




たしかに作品のクオリティと

ビジネス面においては

ジバンシー以降、グッチグループ傘下の

時代の方が上だろう。




だが、

ファッショニスタにとって

本当に面白いのは

樫山時代の90年代だ。



グッチ時代は彼の作品は「美しい」

だが

90年代の作品には「美しさ」だけではない

「スリル」があるのだ。



 


「起承転結」を見た今、そう言える。










だから、ここでマックイーンを語るのは

彼がノッてた時代
1997年の

『スタジオボイス』から始めよう。

(表紙は上に掲出)





















これは97年秋冬のコレクション。

サビルロー仕込みの技術と、ゴシックパンクの融合

まさに、アレキサンダー・マックイーン!!



この組み合わせのまま、

NYの回顧展に展示される。









いざ!インタビューへ













部分的に読みづらい個所もあるが読んで損なし!!

その努力は報われる。




(クリックし、さらにクリックで原寸大になります。)








文中、アジア人女性とあるのは、デボン青木の事。

まだ当時は認知されていなかった。










お気づきだと思うが、

ビョークのこのアルバム・カバーは

マックイーンとの共作























悪ガキのレッテルがはがれ

パリの老舗メゾン入りし

意気揚々

生気に満ちた彼の様子が

文章から伝わってくる。















今読み返してもっとも興味深い点は

ジバンシィに入った直後のこの時点で

後に自分を苦しめる

老舗のしきたり、スノビズムに

すでにマックイーン自らが触れていることである。





トム・フォードもサンローランの時、そうであったが、

クチュール・メゾンの、いわゆるお針子さん(=技術者)たちは

よくも悪くもプライドが高い。


彼女たちは、どこぞのアメリカ人や

イギリス人の悪ガキが

伝統あるフランスのメゾンに来ることを

良しとしないのだ。








ジバンシィでの経験は

確かにマックイーンをクチュリエにしたが

同時に彼が自由に羽ばたくための

天使の翼をうばってしまったように思える。

お腹のぜい肉ともども、ごっそりと。
















ただ、

マックイーンがジバンシィで見せた

「ブレードランナー」コレクションは

彼自身のコレクションも含め白眉だ。




電子基板とクチュール・ドレスの融合


















思い出せばだすほど悔しい。
















May U live 2 see the Dawn





poppo