2013/02/11

ANGLE : What distinguishes the art and pornography?

 
 
 






古いハードドライブを整理していたら

2007年1月に某誌に書いた

アートとポルノについての考察した拙文が出てきた。


読み返してみると発端が「レスリーキー」という事もあり

これも何かの因果か、と感じ

ここに再掲することとした。











 
 
 
↑掲載紙面
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
【角度が示すアートとポルノ】
 
 
女の裸が見たいのなら、コンビニでHな本を買うより
 
ヴァネッサ・ビークロフトの本を買った方がいい。
 
無修正でバッチリ写っていますから…
 
 
 
 
そんな時レスリーキーの『SUPER STARS』を見たときピンときました。
 
筋肉の曲線をなぞる光
 
それを最大限に引き出し、ヌードの美しさでは
 
今一番といっても過言ではない
 
レスリー・キー。
 
鍛錬された美しいからだのメイル・モデルたちが
 
生まれたままの姿で登場。
 
時にはギターを抱え、ソックスだけはいてジャンプしたり…
 
もちろんアソコもフルヌード!
 
でも全然イヤらしくない。
 
そりゃ確かに目は行くけども欲情することは無いのです。
 
 
なぜか…
 
 
 
 
 
それは勃起していないからだと思った。
 
 
 
 
 
 
 
年に一度のお楽しみ
 
ATTITUDE』のポルノ号。
 
こちらも端正な顔立ちのモデルが
 
惜しげもなく自らをさらけ出している。
 
プラダやディオール、グッチなど
 
華麗な衣装に、一流の写真家で作られたストーリーの
 
数々は、レスリーとは違った美しさがある。
 
 
 
でも、興奮する!
 
 
 
それはところどころでモデルが
 
勃起していたり握ってしごくポーズをとったりしているからだ。
 
そういえば、ゲイ専用の出会い系の広告では
 
男たちはこれ以上ないくらいに勃起している。
 
 
 
性器そのものが卑猥なのではなく
 
性的に興奮している他人の意識が
 
私たちを刺激するのだ。
 
 
 
 
 
現に『Arena Homme+』では写っていても勃起していない。
 
あくまでも主役は性器ではなくて洋服だからだ。
 
それらはファッション雑誌であって
 
ポルノ雑誌ではないのだ。
 
 
 
ところが
 
ファッション雑誌で思いっきり勃起を撮る男がいる。
 
 
テリー・リチャードソンだ。
 
 
Terry World』見ても分かるとおり
 
彼の写真はポルノぎりぎり…
 
いや、ひょっとしたらただのエロ写真!?
 
に見えなくもない。
 
他の誰でもなく勃起しているのは
 
サンローランのドレスを追いかけるテリー自身だ。
 
 
この「混乱」がテリー・リチャードソンのアート性だろう。
 
 
コンパクトカメラ一つでファッションとアートの世界に
 
殴り込みをかけるスタイル同様、
 
ファッションにポルノを持ち込む無法者
 
それがテリー・リチャードソンなのだ。
 
 
そして何より写真から伝わる
 
ハッピーな雰囲気がテリーの写真を卑猥から遠ざけている。
 
 
 
ARTとPORNOをわけるものは何か
 
その答えにたどり着くのはまだまだ先になりそうだ。
 
でも、ペニスの角度がその行き先を
 
示してくれたのでした。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
May U live 2 see the Dawn
poppo
 
 

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